一番良い方法は、まずなるべく早めに歯医者で治療してもらうことです。
知覚過敏は、本当につらいものです。最初は我慢すれば治るだろうと思っていても、のちに我慢できない位の痛みになってしまいます。
歯科医院での治療方法は、象牙質をお薬でコーティングすることです。
代表的なお薬はフッ化物が配合された薬ですが、硬質レジンなどお薬ではなく埋めることで、象牙質をカバーするようなコーティング材を使う場合もあります。
お薬の塗布の場合は1回だけでなく、数回塗布しなければ効果が得られません。硬質レジンの場合だと、毎日の歯磨きでコーティング材が擦り減るため、数ヶ月ほどで効果がなくなってしまいます。しかしその間に、歯の再石灰化と言われている修復がうまく進めば、歯がしみる症状は出なくなり、知覚過敏が治ることも期待できます。
歯医者さんに行ってお薬の塗布後、非常に大切なのは以下の3点です。
1.正しいブラッシング
2.歯ブラシと歯磨き粉の正しい選択
3.定期的に歯医者での検診を受けて予防すること
知覚過敏になる原因は?
1.無理なブラッシングや間違ったブラッシング
歯のエナメル質に大きな負担をかけています。一度歯科医院でプロの歯磨きの技を教えてもらいましょう。
2.歯ぎしり
歯肉に近い部分のエナメル質破損に繋がります。
マウスピースを付けて寝ることで、歯ぎしりがなくなり知覚過敏を予防します。
3.歯周病
歯周病によって、歯周組織が炎症を起こし破壊され、歯肉が後退。刺激を直接感じる象牙質が露出し、知覚過敏が引き起こされてしまいます。
4.酸性の食べ物や飲み物
飲み終わった後にはお口をゆすいだり、お水を飲んで酸性度を薄めるようにしてください。酸性に傾いたままだと、エナメル質からカルシウムが溶け出し象牙質に刺激が伝わりやすくなってしまいます。
5.ホワイトニング
中止することで症状は改善しますが、ホワイトニング治療を行っている時は、知覚過敏の症状が起きやすくなっています。
6.加齢による歯肉の減少
歯肉がやせてしまったり、歯周病で歯と歯肉の接着が悪くなると象牙質への刺激が伝わりやすくなり、知覚過敏の症状が出ることがあります。
7.唾液量の減少
実は、唾液の中にはカルシウム・リンなど丈夫な歯に必要なミネラルがたくさん含まれています。唾液がたくさん出ることで、失ったミネラルを補うことができ、知覚過敏を防ぎます。普段からゆっくりよく噛んでお食事を食べる事で、たくさんの唾液が分泌されるので意識をしてみましょう。