歯に関するお話から少しそれますが、こどもの頃に「鼻をほじるのはやめなさい!」と注意されることがありませんでしたか?
実は最近の研究で、動物実験の段階のようですが鼻から入った細菌が原因でアルツハイマー型認知症になるという結果が出ているそうです。
傷ついた鼻の粘膜から細菌が脳に達したということです。鼻粘膜につながる嗅神経は、血液脳関門といういわゆる脳と外界とのフィルターを迂回して、直接脳につながっているといわれています。
しかしこのように一見直接関係のないような事が、実はいろいろ繋がっていることがあります。最近は少しずつ認知されてきましたが、歯周病は糖尿病や心臓病などの全身疾患と深く関係があります。
そして最近の研究では、歯周病菌は筋肉の脂肪化を引き起こすとのことがわかってきました。筋肉を霜降り状態にする恐ろしい力を持っていることになります。筋肉内に蓄積する脂肪は筋内脂肪と呼ばれ、糖尿病の原因となるインスリンの機能低下を引き起こすのに加え、加齢や運動不足により増加します。歯周病菌による骨格筋の代謝異常が、糖尿病やメタボリックシンドロームの危険因子となり、さらにはサルコペニアへ繋がるというのです。
健康寿命を伸ばすためにも、身近に出来ることから取り組みたいですね。
歯周病はサイレントディジーズ(静かな病気)と言われているように気づいた時にはかなり進行していることがあります。まずは歯科医院にて診てもらうことをお勧め致します。