虫歯治療後に痛み?
虫歯の治療をしたのに、痛みがとれないというようなケースがあります。噛むと痛かったり、冷たいものがしみるといった症状が、治療後に詰め物をセットした後も続く場合、もしかしてまだ虫歯が治っていないのではと思われるかもしれません。噛み合わせが合っていない場合もありますが、殆どの場合虫歯が残っているわけではなく、神経を残す虫歯治療の際、虫歯が深く神経の近くまで達しており、不可抗力で却って痛みが出てしまうというケースが多いんです。最近は出来るだけ神経を残す治療がメインになっています。神経を残してあげたほうが、歯の寿命が延びるからです。
しかし患者さんによっては痛みが出てしまうこともあり、歯科医師でも難しい治療選択となります。特に虫歯が大きかった場合、残っている健康な歯が薄く、歯の神経に刺激が伝わりやすくなり、痛みが出やすいです。基本的には1~2週間で落ち着いてきますが、個人差があります。また銀歯の場合は、金属のため温度変化を感じやすくよりしみやすい場合があります。しかし約2〜3ヶ月で第二象牙質の壁が出来るので、しみなくなってくる場合もあります。痛む可能性があるならすぐに神経を取って欲しい!という患者さん。または痛みが出るかもしれないけれど、神経を取らず歯を残して欲しい!という患者さん。
治療の選択は、担当の歯科医師としっかりとコミュニケーションを取りながら進めていきましょう。