矯正治療が完了し歯並びがとても綺麗になりましたが、あともう一息です。
実はその後の保定期間がとても大切になってきます。
保定期間とは、歯や歯の周辺組織の安定をはかる期間です。保定期間はリテーナーと呼ばれる保定装置を決められた時間だけ装着し、歯並びを定着させていく期間となります。

どうして保定期間が必要なの？
矯正直後の歯はまだ安定しておらず、そのままにしておくと元の位置に戻っていこうとします。矯正が終了した直後は、骨はまだ完全には固まっていません。歯の周辺組織も不安定で、歯も動きやすい状態になっています。保定期間にリテーナーを装着しないで過ごすと、矯正前の状態に戻ろうとします。これを「後戻り」と呼んでいます。そのため一定の期間、歯の位置をリテーナーで固定し後戻りを防ぐ必要があります。

保定期間はどのくらい？
矯正治療にかかる時間が患者さまによって異なるように、保定期間も異なってきます。一般的には、矯正治療と同じ期間、もしくはそれより少し長い期間となります。

リテーナー（保定装置）はどんなもの？

マウスピースタイプです。透明なので目立ちにくく、取り外しが可能なので、お食事や歯磨きの時は簡単に取り外しができます。

リテーナー装着時は痛いの？

痛みはほとんどありません。しかし、リテーナーを外している時間が長くなれば長いほど、再装着した時に歯が押し戻される感じや、窮屈に感じる時があります。お食事、歯磨きの時以外は常にリテーナーを装着することをお願い致します。

１日どれくらいの時間装着するの？
始めは1日20時間程度の装着が必要な場合があります。その後は経過を見ながら、少しずつ装着時間を減らしていきます。最終的には、就寝時だけの装着となります。装着時間の変更は、経過を見ながら歯科医師が指示を出して管理していきます。そのための通院頻度ですが、矯正治療が完了した後は短い間隔となりますが、通院頻度も段々と装着時間と共に減っていきます。