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歯が溶ける酸蝕歯

こんにちは。上前津歯科医院です。
皆さん、歯が黄ばんだり、透き通って見えたり、薄くなっていたりしませんか?
それは歯が溶ける酸蝕歯(さんしょくし)かもしれません。

毎日の食生活の中で摂取している食べものや飲みものの多く、たとえば炭酸飲料、 ジュース、ワイン、野菜やフルーツ、お酢などには、歯の表面のエナメル質がす り減る原因となる酸が含まれています。その酸により、歯の表面が溶けてしまう 「酸蝕歯」。進行すると冷たいものが歯にしみる知覚過敏や、むし歯のような痛 みを引き起こします。

歯は、ミネラル成分が溶け出す「脱灰」と、唾液に含まれるカルシウムなどがそ れを修復する「再石灰化」を繰り返しています。飲食物に含まれる酸が脱灰を起 こし、再石灰のサイクルのバランスが崩れミネラル分が溶け出した状態が続くの が酸蝕歯のしくみです。酸の影響を受け、歯のつやが消失し、すり減ったり、薄 くなったり、穴があいたりしてしまうのです。

<これらの症状がある方は要注意!>
●歯がしみる
●歯の噛み合わせの部分が平になっている。
●歯の厚みが薄くなる
●つめものと歯の間に隙間ができてくる
●歯のつやがなくなる
●歯の色が黄色くなる

<酸蝕歯になりやすい方>
●炭酸飲料・スポーツドリンクをよく飲む
●柑橘類、キウイなどのフルーツや野菜ジュースをよく飲む
●梅干し・酢漬けの食品・ドレッシングをよく食べる
●黒酢の入った食品や飲料を定期的に摂取する
●ワイン、ビール、チューハイなどお酒をほとんど毎日、特に寝る前に飲む
●ゲップなどで口の中に胃酸の逆流が良く起きる

<酸蝕歯の予防と対策>
①酸性の飲食物を口にしたら、その後すぐに水やお茶を飲む・うがいをする 原因となる酸が口の中に長時間残らないようにしましょう。また、少しづつ飲む よりいっきに飲みきるほうが、酸蝕歯のリスクを軽減できます。摂取後は水やお 茶で酸を洗い流しましょう。

②酸っぱいものを食べたら、30分ほど歯みがきを控える
酸に触れて軟らかくなっているときに歯をゴシゴシ磨くことで、歯の表層が削れ てしまいます。そこで、酸っぱいものを食べた後は、まず水やお茶を飲み、唾液 の修復力で歯の軟化がおさまる30分ほど後に歯をみがきましょう。

また、症状が気づかないうちに進む場合もありますので、定期的に歯科医院で検 診を受けましょう。