美意識の向上や健康問題への関心から、歯に対する意識が高まって来ていると感じます。
矯正治療では、正しい歯並びや噛み合わせに治して行く事によって、様々な効果が生まれます。
まず正しい噛み合わせによって、食べ物をしっかりと噛む事ができます。
食べ物をしっかり噛めるという事は、消化も良くなり、体にも良い影響を与えます。
また不揃いの歯並びが綺麗に整う事により、毎日の歯磨きの磨き残しを防ぐ効果もあります。
磨き残しは、虫歯や歯槽膿漏などの原因にもなり、健康問題に深刻な影響を与えます。
他にも、噛み合わせが悪い場合は、あごの関節に負担をかけ続けて顎関節症になったり、歯が前に飛び出している場合は折れやすく、唇や歯肉を傷つけてしまう恐れもあります。
また出っ歯と呼ばれる(上顎前突)や、受け口(反対咬合)の方は、長年悩み続けている方も多く、その結果コンプレックスとなってしまい、人前で笑ったり会話を避けるようになる程、深刻に悩んでいる方も見られます。
このような場合も、歯科矯正によって長年の悩みを解消する事が可能です。
インビザライン
インビザラインとは、従来のようなブラケットやワイヤーなどの矯正装置を使わずに、患者様ひとりひとりの為にオーダーメイドで製作されるプラスチック製の透明なマウスピース矯正装置です。 歯の部分のみを覆う形状なので、違和感がとても少なく快適に装着できます。コンピューターを製作過程に使用するため、精確な矯正装置が仕上がります。 当医院は、インビザライン専用の口腔内スキャナー(iTeroシステム)を完備しているため、初診時に最短30分での審査診断が可能です。 最初に採取した歯型などのデータを3D化し、コンピューター上で歯を動かすシミュレートを行います。それに基づきマウスピースを作成するため、何度も歯型を採取してその都度マウスピースを作成する必要がありません。(2~3ヶ月に1度(歯型は初回のみ採取))1度に最後までの全ての過程のマウスピースが作成可能なので、通院頻度を最小限に抑えられます。 大きく乱れた歯並びだとマウスピースの適用が難しいケースもありますが、まずは信頼できる歯科医院にて相談することをお勧めします。インビザライン 治療の流れ
初診時に口腔内スキャナー(iTeroシステム)を使用して、デジタルスキャンをします。スキャン開始から約30分程度で、矯正後の歯並びを3D画像で見ることができます。とても早いです。その後、ドクターにより念密に治療計画し、カスタマイズされたアライナーが製造され、クリニックに届きます。
アライナー(通常4-5セット)をクリニックで受け取り、毎日装着し1〜2週間ごとに新しいアライナーに交換します。(寝る前の交換が理想的です。)基本的に1日20時間以上、マウスピースを装着するよう決められています。
マウスピース矯正治療(インビザライン)Q&A
Q.歯磨きやフロスはできますか?
A.今まで通り歯磨きやフロスを行うことができます。長い時間マウスピースをはめているので、歯の磨き残しやマウスピース洗浄が不十分で汚れが残っていると、はめている間に菌が増殖してしまうことがあります。より丁寧な口腔ケアが必要となってきます。
Q痛みや違和感はありますか?
A.痛みや違和感には個人差はありますが、ワイヤーの矯正よりは痛みや違和感は少ないです。
Q.出っ歯はマウスピース矯正の適応症例ですか?
A.マウスピース矯正で治療が可能です。
Q.部分矯正できますか?
A.部位や範囲にもよりますが、気になる部分のみマウスピース矯正が可能です。
Q.保険は使えますか?
A.マウスピース矯正は保険適応外となります。 しかし矯正治療の中には保険が適用されるケースもあります。顎変形症や先天的異常と認められる疾患については保険適応となります。
Q. 医療費控除は使えますか?
A.大人の矯正は、歯の機能として問題が生じているケースに限られます。噛合せが悪くて、咀嚼に問題が認められたり、歯並びが悪くて、発音に影響を及ぼしてしまう等の場合に限られます。よって審美目的の矯正は、対象外となります。
Q.抜歯は必要ですか?
A.必ずしも必要とは限りません。部位や歯並びの状態によっては、非抜歯でマウスピース矯正をされている患者さまもたくさんみえます
Q.虫歯にはなりませんか?
A.長い時間マウスピースをはめているので、歯の磨き残しやマウスピース洗浄が不十分で汚れが残っていると、はめている間に菌が増殖してしまうことがあります。より丁寧な口腔ケアが必要となります。
Q.ホワイトニングは出来ますか?
A.マウスピース矯正のマウスピースを使用して、ホワイトニングが可能です。
綺麗な歯並びと、真っ白な歯を同時に手にいれることが出来ます。
Q.マウスピース装着をさぼったらどうなりますか?
A.思い描いている結果が遠ざかってしまいます。治療期間も伸びて、費用もかさんでしまいます。
Q.滑舌は悪くなりませんか?
A.着け始めはどうしても違和感があり、滑舌が悪くなったような印象を持つ患者さんがいます。しかしご自身では話しにくいなと感じても、聞く方にはほとんど違いは分からないものです。ご安心ください。
Q.ガムは噛めますか?
A.ガムやキャラメルのような粘着物はマウスピースにくっついてしまいます。ガムなどを噛む時は、マウスピースを外して噛んで下さい。
Q. タバコは吸えますか?
A.タバコを吸う際は、外して吸って下さい。
装着したまま喫煙した場合でもマウスピースに目立ったヤニによる着色、汚れがつくことはありませんが、ニコチンやタールなどの付着などがあるのでしっかり洗浄して清潔に保つようにしましょう。
Q.歯を削る必要はありますか?
A.マウスピース矯正の場合は、歯を削ってすき間を作って歯を移動させるケースがあります。歯と歯のすき間を最大で0.5mm程度削ります。前歯の場合、エナメル質のみを削るためほとんど痛みはありません。そのため麻酔も必要ありません。
Q.歯並びが戻ってしまいませんか?
A.矯正治療で歯並びが綺麗になっても、実は治療が終わるわけではありません。歯は自分の力で、元の位置に戻ろうとします。後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)で、安定させる必要があります。期間は一般的に矯正期間と同じくらいと言われています。しかし個人差がありますので、経過観察をしながら歯科医師と相談して下さい。
Q.ローン、分割払いはできますか?
A.出来ます。パンフレットをお渡し致しますので、スタッフにお声がけください。
矯正歯科の相談について
歯科矯正では、矯正方法によって費用に違いがあります。各歯科医院によっても、治療計画や方針等に違いがあると思うので、もし無料相談やカウンセリング等が利用できれば、積極的に相談されると良いでしょう。
治療費用としては、各歯科医院によっても違いがあります。
例えば、無料相談があるのか無いのか、この辺も第一ステップとして違いがあります。
無料相談を利用して何人か矯正歯科医の意見を聞いてみると、色々と教えてくれると思います
また歯科医によっては、基本的治療方針や、勧める治療法にも差があると思うので、治療を始める前に自分自身でも情報を集めながら勉強することも大切です。
何よりも治療開始後に後悔しないように、十分な情報を集める事前準備も必要です。
治療を始める前にかかる主な費用としては、精密検査(レントゲンや歯型採得、歯周病検査等)があります。
更に、この精密検査に対する診断料も発生する場合があります。
歯科矯正の場合は、精密検査を通して把握できることも多いので、治療前には一通り検査をしてから治療計画を立てる流れが一般的です。
最近では、セカンドオピニオン制度もあるので、精密検査の資料を利用して、参考意見を教えてもらう事も可能です。一見、遠回りのような気がしても、不安がなくなるまで治療方法や治療計画を教えてもらい、納得してから安心して治療を始めても良いと思います。
治療費用も含め、不安な事や何か不明な点がある場合は、早めに何でも歯科医に相談してみましょう。
相談を重ねながら歯科矯正に対する知識や情報を増やせれば、自分自身の判断力も増し、安心して治療を始められると思います。
歯の悩みを抱えている方は、ぜひ一度相談されると良いでしょう。