歯はなぜ変色するのか?
歯の表面にはエナメル質という半透明の硬い組織で覆われています。エナメル質の中には黄褐色の象牙質という組織があり、さらにその中には歯髄があります。
歯の色は、すなわちエナメル質と象牙質の色で決定されます。髪の毛や皮膚の色、そして目の色などが遺伝によって異なるように歯の色も人それぞれ個性があります。
また、年齢と共に黄褐色の象牙質の厚みが増し逆にエナメル質が薄くなっていく為、年を重ねると共に歯は黄ばんで見えるようになります。いくら歯の表面の汚れを落としても、自分の歯は黄色いと思われている方は遺伝か年齢による黄ばみだとご理解下さい。その他、お茶やコーヒーなどによる着色外傷や、歯の古い修復物によるもの、発育期の抗生物質の服用による副作用なども考えられます。
歯のホワイトニングとは
歯の表面の汚れ(茶渋やヤニ)などは、歯のクリーニングで落とします。歯のホワイトニングは黄ばみを白くします。
簡単に言うと、泥だらけになった白いTシャツを洗剤をつかって洗濯するのがクリーニング。
経年変化で黄ばんでしまった白いTシャツを漂白剤で白くするのがホワイトニングです。
加齢や遺伝により黄ばんでいる歯を漂白剤で脱色していく方法です。歯の表面に過酸化水素を主成分とした薬を塗り、歯の表面の着色物を無色透明に分解していきます。 また、この薬剤が歯の表面の組織構造を曇りガラス状に変化させることで光の乱反射が発生し、白く見えます。
メカニズム1
ホワイトニング剤に主成分として過酸化水素や過酸化水素尿素は一定温度になると、 酸素と水に分解します。この分解時に発する酸素が、歯の着色物を無色透明に分解します。
メカニズム2
エナメル質の色素が無色透明になっただけでは歯は白く見えません。
なぜならばエナメル質の色は白色ではなく、半透明で下層にある象牙質の色は黄色みがかっているためエナメル質の色素を無色透明にしても黄色い象牙質の色が透けて見える事になるので、歯は白く見えないのです。
歯を白く見せる為には曇りガラスのようなマスキング効果が必要です。
エナメル質は無数のエナメル小柱が束になってできています。ホワイトニング剤から発生した酸素は、エナメル質の表面のエナメル小柱の構造を角状から球に変化させる作用があります。球状となったエナメル小柱表面に光が乱反射して、曇りガラスのようなマスキング効果を得る事ができ、歯が白く見えるわけです。
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