
白い粒の正体は扁桃腺結石?歯医者が教える原因・症状・予防法
「のどの奥から白い粒が出てきた」「口臭が気になる」
そんなときその正体は 扁桃腺結石(へんとうせんけっせき) かもしれません。
一見小さなできものですが、放っておくと 強い口臭や炎症 の原因になることもあります。
今回は、歯医者の視点から扁桃腺結石の原因や症状、予防法を解説します。
扁桃腺結石(へんとうせんけっせき)とは?
扁桃腺結石とは、のどの奥にある「扁桃腺(へんとうせん)」のくぼみに、
食べかす・細菌・古い粘膜 などが溜まり、時間をかけて固まったものです。
白っぽく小さい粒状で、咳や息を吐いた拍子にポロッと出てくることもあります。
においを嗅ぐと強い臭気があり、これが口臭の原因になるケースも少なくありません。
扁桃腺結石の主な症状
• 強い口臭(生臭い・腐ったようなにおい)
• のどの奥に違和感がある
• 飲み込みづらい、異物感がある
• 白い粒が出てくる
痛みを感じることは少ないですが、炎症を起こすと 扁桃炎 に進行する場合もあります。
なぜできるの?(原因)
扁桃腺結石は、主に次のような要因でできやすくなります。
1. 口呼吸やのどの乾燥
乾燥すると細菌が繁殖しやすくなります。
2. 口腔内の清掃不足
歯垢や舌苔(ぜったい)が多いと、細菌が増えて結石の材料に。
3. 慢性的な扁桃炎
扁桃腺に炎症があると、くぼみに老廃物が溜まりやすくなります。
歯医者でできること
扁桃腺結石は耳鼻咽喉科の領域と思われがちですが、
お口の衛生環境 が大きく関係しているため、歯科でのケアも非常に有効です。
歯科では以下のようなサポートが可能です。
• 口臭の原因診査・舌や口腔内のクリーニング
• 正しい歯磨き・舌ケア指導
• 口呼吸や乾燥へのアドバイス
• 必要に応じて耳鼻咽喉科への紹介
歯科と耳鼻科の両方の視点でケアすることで、再発予防にもつながります。
自宅でできる予防法
1. 丁寧な歯磨きと舌の清掃
舌ブラシや柔らかい歯ブラシで優しく汚れを落としましょう。
2. 水分をしっかりとる
乾燥を防ぎ、細菌の繁殖を抑えます。
3. 口呼吸を改善し、鼻呼吸を意識
4. 定期的な歯科検診でお口を清潔に保つ
扁桃腺結石は、小さな白い粒でも放置すると強い口臭や炎症の原因になります。原因の多くは お口の中の環境 にあるため、歯科でのケアがとても大切です。
「最近口臭が気になる」「のどの奥に違和感がある」
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。
お口全体を清潔に保ち、再発しにくい環境づくりを一緒に行いましょう。
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上前津歯科医院 院長 今井健二