CAD/CAM冠は柔らかい素材なので、対合する歯に優しいというメリットもありますが、年数が経つにつれてどうしても擦り減りやすく、破損も起こりやすくなります。
堅いおせんべいやアメ、氷を噛み砕いたりするのは控えてください。
噛む力がとても強い方や、歯ぎしりをしてしまう患者さまにはマウスピースなどを装着することをおすすめいたします。
装着して直ぐは、痛みがある時もあります。柔らかい食べ物から始めて、だんだん普通のお食事に戻すようにして下さい。しばらくは慣れていないので、噛み方が分からずに頬っぺたを噛んでしまう場合もありますので、気をつけて下さい。
神経を残している治療の場合、虫歯の大きさや深さによって治療後に痛みが出てしまったり、冷たい物や熱い物がしみたりすることがあります。「もしかして虫歯が残っているのでは?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
治療の際、歯を削る刺激によって歯の神経が過敏な状態になることがあります。被せ物を接着する時に使用するセメントにより、化学的刺激が起こり不快症状を引き起こすことがあります。これらの症状は第二象牙質が作られることにより、自然治癒することがほとんどです。
しかし治療完治までの期間は、虫歯の深さや年齢、口腔環境など個人差がありますので、痛みがひどくなったり症状が変わらないことがありましたら、いつでもお気軽に歯科医師にご相談ください。
最初は白くて艶もあるCAD/CAM冠ですが、月日が経つにつれてどうしても変色してしまいます。
CAD/CAM冠は接着力が弱い素材となっております。もちろん出来るだけ取れないように接着は致しますが、強力な歯科用セメントを用いても外れてしまうことがあるかもしれません。
天然歯と比べるとプラーク(歯垢)が付きやすいです。今までよりも念入りに、そして丁寧な歯磨きをするように心がけてください。そして定期的に歯科医院にて検診をすることが大切です。